宝石や骨董品からワインまでトランクルームの需要増


宝石などの貴重品を保管するためにトランクルームを利用する人は、「倉庫業法」に基づいた業者を選ぶようにします。24時間いつでも使える「賃貸借契約」に基づいた業者をどうしても選ばなくてはならない場合は、そのセキュリティ管理が万全かどうかきちんと調べましょう。


大切なものもトランクルームに
トランクルームで家をすっきりと
ワインなどのお酒の置き場としても
「倉庫業法」に基づいた業者で
24時間いつでも出し入れがしたい場合


★トランクルームで家をすっきりと

 家の中に納まりきらないほどの家財が増えてきたとき、どうしますか。捨てたり売ったりして手放すのもいいですが、思い出深いものや愛着があるものは手放すことはできません。捨てたくない、でももう家には置いておくスペースがない、そんな時トランクルームを利用するのがいいでしょう。家に納まりきらなくなったモノを置いておくために安いアパートを借りるのもいいですが、トランクルームにはトイレやバス・キッチンといった収納場所としては不要な設備がない分、料金も安くすみますし、いくら普段利用しないといってもアパートを借りれば最低限の近所付き合いが必要になりますが、トランクルームでは不要です。趣味のものを置く場所として利用するのにも人気です。家庭を持つ身だったら、自分のためだけに家の中にスペースを用意しろと言ってもなかなか上手くいきません。トランクルームでしたら、家族の邪魔にならず一人きりで自分の時間に没頭できます。


★ワインなどのお酒の置き場としても

 トランクルームは、言ってみれば「レンタル物置」です。物置と言えば、工具や農具を置いておくにはいいけど、衣類や食品などを収納しておくには環境が悪くないかと思ってしまいます。それでしたら、屋外タイプよりも屋内タイプを選ぶとよいでしょう。屋外タイプとは、外にコンテナなどが置いてあり、利用者はその1つを借りるというスタイルなので、外の温度や風雨がコンテナ内にも影響します。一方屋内タイプとは、ビルのフロアに区切りを設けたスペースを貸し出しているところなので、空調は整っており温度も一定で、夏の暑さや冬の寒さをきにしなくてもいいところが人気です。ビルなので、出入りする人たちのチェックもでき防犯機能が高いのも信頼されている点です。大震災以降は、もしもの時のために保存食や衣類をこういった場所に保管しておく人も増えました。屋内タイプは温度も一定なので、ワインなどのお酒を保管するのにも適しています。


★「倉庫業法」に基づいた業者で

 防犯設備や空調設備が完璧に整っているからといって、貴重品まで預けられるか不安な方もいるでしょう。そういう場合は、「賃貸借契約」に基づいた業者より「倉庫業法」に基づいた業者を選びます。「賃貸借契約」は利用者にスペースを貸すという契約ですので、そのスペースに置かれたモノの管理責任は置いた利用者にあります。しかし、「倉庫業法」に基づいて行われる契約はモノを預かる契約なので、利用者からモノを預かった業者に管理責任が生まれます。ですので、骨董品や宝石などの貴重品はもしものことを考えた上で、「倉庫業法」に基づいた業者を選びましょう。この業者は国土交通大臣の登録を受けた業者です。預け入れる際や引き出す際は業者の立ち合いも必要で、24時間いつでも勝手に出し入れできない不便さがありますが、その分セキュリティ管理がしっかりしているということです。


★24時間いつでも出し入れがしたい場合

 宝石などの貴重品は、ルームタイプではなく、引き出しタイプで大きさとしては十分なので、料金も安く済ませることが出来ます。骨董品などの美術品は、ある程度保管に技術が必要なので、美術品専門の業者がいいでしょう。ノウハウを必要とするので大手に任せるのが安心です。ワインなどのお酒も美術品として温度管理が大切です。こちらもお酒を専門に扱っている業者を選ぶとよいでしょう。「倉庫業法」に基づいた業者は許認可制なので信頼もおけますし保証もしっかりしています。しかし出し入れに業者の立ち合いが必要となるので、24時間いつでも利用可能ではなく、その点がどうしても使いづらい人もいることでしょう。その場合は、質の高いセキュリティシステムを取り入れている「賃貸借契約」の業者を選びましょう。ALSOKやセコムなどの警備会社を提携しているところが多いです。