家具はトランクルームとコンテナどちらがお得?質と費用で考える

家具を格安の費用でコンテナ保管する際には、トランクルームあるいはレンタルスペースが適しています。両者は、保管物に対する保証の有無が異なります。自分の事情に合った料金・特長のあるところを選べます。


家具はトランクルームとコンテナどちらがお得?質と費用で考える
家具を一時的にコンテナで保管
貴重なものはトランクルームへ
手軽に使えるレンタルスペースは費用が格安
現場を目で見て確認することも重要


★家具を一時的にコンテナで保管

 家の中にある家具を、一時的にコンテナなどのほかの場所で保管したい場合に利用するのがトランクルーム(TR)あるいはレンタルスペース(RS)です。これらを利用するのは、新しい家具を購入した時に、古いものは記念にとっておきたいときや、子供が独立するまでは使用しないものがある、などの事情がある場合です。ここで、一般にはTRとRSの違いについて知っておくとよいでしょう。両社は同じようなものとして認識されていますが、実際にはその性質が大きく異なります。特に、貴重なもの、あるいは高価なものを関するときには注意が必要となります。TRは預かった荷物を責任を持って保管して、一定限度の補償をする義務があります。いわゆる倉庫に相当するものです。一方RSはその名の通り収納するスペースを賃貸契約して貸し出すものです。荷物に対する補償責任はありません。つまり、万が一の事態が生じたときの補完物に対する保証が全く異なるのです。


★貴重なものはトランクルームへ

 では、家具を保管する場合、TRとRSのどちらが適しているのでしょうか。それは保管したいものが、どれほど重要なものであるかによって決まります。高価なもの、あるいは貴重なもので、大切に保管したい場合は、一定の保証が付くTRの方が適しています。コンテナは頑丈な金属でつくられていますが、突発的な事故や自然災害などによって損傷を受ける可能性も否定できません。最近では質の高いTRがあり、湿度や温度を自動調整してくれるものもあります。費用は、保証が付くためその分RSよりやや高くなる傾向にあります。しかしながら、TRの場所や契約する時期によっては格安の費用で保管できる場合もあります。インターネットの、トランクルーム比較サイトなどを利用すると良いでしょう。場所や時期、TRのスペックなど様々な条件で検索・比較することができます。国土交通省が認定を与えたTRもあるため、非常に重要なものを預ける場合は、この「優良トランクルーム認定」を受けたところがよいでしょう。


★手軽に使えるレンタルスペースは費用が格安

 では、RSはどのような特徴があるのでしょうか。RSは先ほど説明したように、収納スペースを貸し出すサービスで、保管物に対する保証がありません。そのため、保管料金がTRより安い傾向にあります。預けたいものの量が多い場合や、それほど高価でないものを預けたい場合などには適しています。また、頻繁にものを預けたり、取り出したりする機会が多いものなどにも重宝するスペースです。つまり、自分の家の外にある自分専用のタンスと認識してよいでしょう。RSも頑丈な金属製のコンテナに保管物を収納します。一時的に利用する人が多いため、季節ごとの料金の変化が比較的はっきりとしています。インターネットのRS検索サイトで、日本全国のRSを検索することが可能です。中には優良なRSの証しである「推奨レンタル収納スペース」のマークが付いているレンタルスペースもあります。中には、格安の料金でRSを提供している業者もいます。


★現場を目で見て確認することも重要

 TRやRSを利用する際には、いくつかの注意が必要です。まずは、料金についてです。格安の料金は理想的ですが、その分コンテナの質もそれに応じたものになります。例えばすき間がありそこからホコリや湿気が侵入してくるようなものもあります。自分が保管したいものの性質に合わせて、適切な料金のTR・RSを選びましょう。TRやRSの各業者ごとに、保管することができない荷物が決められています。例えば、生き物や爆発性・発火性があるもの、大量の水分をふくむものなどが保管できない場合もあります。契約する前に契約書の内容を十分確認し、不明な点があれば業者に確認を取りましょう。可能であれば、自分が候補としているTR・RSの現場を実際に目で見て確認するとトラブルを防ぐことができます。例えば、絵画や書類を保管したい場合、コンテナの付近に川や湖があると、湿度が高くなるため、保管した紙類が水分を吸収してしまい変質する可能性があります。