トランクルームの契約から利用までのフロー


 一般の個人が、自宅のクローゼット感覚で気軽に利用できる荷物保管サービスがあります。それは、近年あちらこちらで目立つようになってきたトランクルームサービスです。利用契約を結ぶ際には本人確認書類の提出を求められますが、健康保険証や運転免許証でオーケーなので、面倒な思いをする心配はありません。


トランクルームの契約から利用までのフロー
個人でも気軽に利用することができます
トランクルームを利用するメリットについて
利用する際にはどのような手続きを取るのか
利用システムについて


★個人でも気軽に利用することができます

 荷物を保管しておく場所を客に提供する商売は、古い時代から行われていました。一般的に倉庫業と呼ばれていますが、港の近くには大きな倉庫がいくつも建ち並んだ倉庫街があります。倉庫を1棟単位で貸し付けるだけでなく、内部を細かく区切ってスペース単位で貸し付けるケースもありますが、個人客が気軽に利用できるようなサービスではありません。大量の荷物を保管しておく必要がある大口の法人客を対象としたサービスですので、普通の個人や規模の小さい法人の利用には向いていません。しかし、ごく小さなスペースを荷物保管場所として貸し出すトランクルームサービスが登場してくるようになったおかげで、小規模事業者や一般の個人も荷物を預けやすくなりました。最近では、あまり広くない家に住んでいる人が、自宅の押し入れ代わりにこのサービスを利用するケースが増えています。


★トランクルームを利用するメリットについて

 物を収集する趣味を持っている人でなくても、普通に暮らしているだけで荷物の量が増えていきます。荷物が増えるたびに使わなくなった物を処分していけばよいのですが、物を捨てるためにはまず分別を行わなくてはなりません。物の種類ごとにその処分方法が細かく決められていますので、なかなか面倒です。仕事が忙しくて十分な時間を取ることができない人は、不用品を室内にため込んでしまうことになります。また、不用品を処分するための費用も必要になるため、処分せずにとっておくという選択をする人もいます。その結果、部屋中に荷物が溢れ返ってしまい、難儀な生活を強いられている人が少なくありません。広い家に引っ越せば問題を解決することができますが、荷物の量に合わせて引っ越しを繰り返していたのでは、非常に不経済です。でも、トランクルームを利用すれば、わざわざ引っ越したりしなくても、快適な生活を送れるようになります。


★利用する際にはどのような手続きを取るのか

 今はインターネットが発達しているため、多くの人がインターネットを利用して物件探しをしています。物件探しだけでなく、契約締結手続きもWEB上で行うことができますが、事前に物件を内見させてもらうのが望ましいです。施設の所在地や外観などはメールのやり取りで知ることができますが、周辺状況や施設の清潔感などを確認するために、実際に足を運んでみるようにした方がよいです。内見をしに行って物件が気に入った場合は、帰る前に店頭で契約手続きを取ってくることができます。申込用紙は業者の方で用意していますが、それ以外に本人確認書類の提出を求められることになります。ですので、内見後に契約手続きを済ませてくる可能性が高い場合は、本人確認書類を持参しておく必要があります。個人契約の本人確認書類は、運転免許証・健康保険証・パスポートなどです。公的機関が発行した書類であることが必須条件になっていますので、学生証のようなものは使うことができません。


★利用システムについて

 トランクルームの契約期間は業者によってマチマチになっています。1ヵ月単位で利用期間を設定するようになっている業者が多いですが、1日単位で設定できるようになっている業者もいます。たまに、引っ越し先住居の先住者がまだ退去しておらず、予定通りに入居することができなくなってしまうケースがあります。ほんの数日程度なら引っ越し荷物をそっくりそのまま引っ越し業者に保管してもらうという手がありますが、使いたい荷物がある場合は、1日単位で借りられるトランクルームに荷物を入れておくようにした方がよいです。引っ越し業者の荷物保管サービスを利用した場合は、保管期間中に荷物を出し入れすることができません。でも、トランクルームを利用した場合は、24時間いつでも自分の好きな時間に自由に荷物を出したり入れたりすることができます。