借りる前に知っておきたいトランクルームのトラブル事例


 トランクルームを借りるときには、必ず保管する荷物の内容を考え搬入経路を考え、カビや虫食い、ほこりなどのトラブルが起こらないかどうかを確認するようにします。
 また、契約内容のチェックもしっかりと行い、延滞金の金額なども把握しておきましょう。




何を預けるのかによってしっかりと選ぶことが重要

 自分が何を預けようとしているのかによって、どのようなトランクルームを借りるべきなのかをよく調べることで未然にトラブルを防ぐことが出来ます。
 預ける荷物がカビや虫食い、ほこりによる荷物の汚染が心配なら空調設備や温度管理がしっかりと行われているところを選ぶ必要があります。
 バイクの保管などを考えているのであれば、屋外型でほこりなどを気にしないところを選ぶようにするなど、荷物の性質に合わせてトランクルームを選択する必要があります。
 この選択をしっかり行わないと、さまざまなトラブルが起こる危険性があります。今回は実際に起こってしまう危険性がある事例を紹介し、借りる前にトラブルを未然に防ぐことが出来るように、どのような事例があるのかをしっかりと把握しておきましょう。


トランクルームに預けた荷物にカビが生えるトラブル事例

 家族分ある季節の衣類に関して自宅で保管するのは難しいという大家族がトランクルームを借りて衣類の保管をしようと考えたそうです。しっかりと洗濯をしてからダンボール箱に詰めて搬入し、ワンシーズンを終えたということです。季節がめぐり衣替えのシーズンとなったので、衣類の入れ替えをするために荷物を出しに行ったところ、ダンボールの表面にはカビが、そしてダンボールの中の衣類はカビだけではなく虫食いなども見られたということです。
 保管していたものを取り出すために扉を開けた瞬間に、驚くほどムッと湿気が籠った匂いがしたということでした。これは温度管理や空調管理がしっかりと出来ていないことで、自宅で洗濯した衣類に残ってしまった、乾ききっていない水分が密閉された空間で湿気となり、カビや虫食いの原因となった事例ということができます。
 事前に内見してみて、空調に不安を感じるようであれば、洗濯後、真空状態にしてから預けるという方法もあります。


借りたところが高く荷物の搬入ができない事例

 屋外型の場合、平積みではなくいくつかのコンテナが上下2段~3段ほどに積み重ねられたタイプのものもあります。重たい荷物を搬入しようとしたものの、実際に借りていたのが1番下の段ではなく、上の段だったために荷物を持ち上げることが出来ないという搬入トラブルが起こるケースもあります。
 人が上り下りすることが出来る階段があったとしても、荷物を搬入するための機材がない場合、重量物をその階段をつかって持ち上げるということが出来ないというケースもあります。コンテナが積み重なっているタイプなら、どの位置を借りるのかをよくチェックすればこのようなことは未然に防げます。


未払いによって想定外の多額の延滞金を請求されてしまった事例

 トランクルームを借りれば当然賃料を支払う必要があります。ですが忙しくつい支払いを忘れてしまうということも起こりえます。
 支払いを忘れた分だけ支払えばよいかというと、そういう訳にはいきません。支払いを忘れてしまったというような時には契約に基づいた延滞金が発生することが多くなります。もし未払いを起こしてしまった場合にどうなるのかということも、契約書などには記載されていますので、隅々までしっかりとチェックをすることでこのような事例は防ぐことが可能です。この事例は契約内容をしっかりと確認していなかったことで、想定外の多額の延滞金が発生したというものになります。自業自得ということもできますが、借りる際にしっかりと契約内容を貸主に確認をすることは非常に重要であるということが分かる事例になります。